弦楽器

ヴァイオリン(第63回定期演奏会のプログラムより)

 指揮者が,いろいろしゃべっているときでも,難しいところをチョロチョロいつまでもさらっているお行儀の悪い連中,それがヴァイオリン.ヴァイオリン・パートはオーケストラの中で一番の大所帯です.夫婦で参加している人も多くいます.どのカップルかわかりますか?
 今回のコンサートでは弦のハーモニーの美しさを表現できたらと思います.どうか,お楽しみに.現在,メンバー募集中です.みんなで弾いたら怖くない?パートです.興味のある方の参加をお待ちしております.
【解説】
現在もメンバーは(若干増えましたが)あまり変わらず.したがって「お行儀」も変わっていないようですが,なかなか強力なパートです.現在もメンバー募集中です.

ヴィオラ(第65回定期演奏会のプログラムより)

 ヴィオラはヴァイオリンより一回り大きい形をした,いぶし銀のような渋目の音色を持つ弦楽器で,普通は客席から見るとチェロの奥で弾いています.よく弦楽器はそのシルエットから女性に例えられますが,さしずめヴァイオリンは溌剌とした若い娘,チェロは妖艶な美女といえます.ところがヴィオラは,糠味噌くさい世話女房とでもいいましょうか,自由気ままにメロディーを歌う他のパートをもり立てるべく,かいがいしく世話をやく(=伴奏する)ことが多いパートであります.そんなヴィオラですが,ときたま着飾ってシャナリシャナリと踊り出ては,普段の彼女を知る廻りの人を驚かせる美しさも持っています.さて,本日の演奏では皆様を驚かすことができるかどうか,乞うご期待.
【解説】
 ヴィオラ語録「伴奏とは世話を焼くことなり」.この文章を書いたトップは,紆余曲折(フランス出向)を経て茨響に舞戻っていらっしゃいました.心強いばかり.しかもめでたく結婚なされたわけですが,はたして奥様は溌剌とした若い娘か妖艶な美女か,はたまた糠味噌くさい世話女房なのか.

チェロ(第64回定期演奏会のプログラムより)

 チェロはコントラバスと共にオーケストラの低音部を受け持つことが多いのですが,ときに朗々と旋律を歌うとても魅力的なパートなのです.オーケストラの弦楽器はステージに向かって左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロ,コントラバスと並びますが,N響のようにヴィオラとチェロが入れ替わって並ぶこともよくあります.こうしたほうが,チェロの音が客席によく響くと言われます.が,茨響の場合これまでほとんどのステージで今の並び方をしてきました.それはチェロ・パートの実力がそうさせてきた,とうちのチェリストたちは信じています.現在メンバーは8名で,原子力,放送,コンピュータ,税務,教師,美術,それに若妻,といろんな分野から馳せ参じています.でも音色はひとつに溶けあっています.
【解説】
 自信のあるパートのようですが,今や12名に増え弦楽器で最大の勢力になりました.なんと曲によっては降り番も出るほど.「自信+勢力」のチェロには誰も逆らえませぬ.ちなみに「若妻」はまだ若いままです.

コントラバス

【解説】
 パート紹介がのっているはずの第66回プログラムが手元にみつからないので,独断と偏見で書かせていただきますが,わが団の(隠れた)最強パートではないでしょうか.今では写真より少し人数が減っていますが,某音大コントラバス卒の方やコントラバスが恋人の者,主婦でも続ける強者などなど「火を噴く」コントラバスは健在です.ちなみに茨城県(時々近県にも出没)のあちこちで,この人達に出会います.茨響コントラバスパートというより茨城県コントラバスパートと言ったほうがいいかも.いつも大きい楽器を携えてご苦労さんです.

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