DTPエキスパートとは?

 DTPとはDesk Top Prepressの略で,コンピュータを用いて(すなわちDesk Topで)印刷前のデザインや版下作成などを行うものです.今までの印刷では,プランナ,デザイナ,エディタ,印刷営業マン,プリンティングディレクタ,製版担当者,印刷担当者など多くのセクションが一つの印刷物を作成するのに関わっていました.DTPが導入されると,印刷前の工程の,極端にいうとすべてをDesk Topで行うことができるのです.そこで今までのプランナ,デザイナ,エディタ,印刷営業マン,プリンティングディレクタ,製版担当者,印刷担当者などがそれぞれ担っていた知識や技術を広く理解し,DTPに生かしていくことが大切になります.とはいえプランナはプランナ,デザイナはデザイナというように,それぞれは専門職であってすべての領域を一人で行うことは不可能です.JAGAT(日本印刷技術協会)が設けたDTPエキスパート認証・登録制度とは,これらDTP全般の知識を正しく理解した上で,お互いにうまくパートナーとなることを目的としています.そして,最終の達成目標は「よい印刷物を作る」ことに尽きます(以上,一部「DTPエキスパート認定試験合格ガイド」より引用).
 試験は年2回行われています.受験者は年々増加しており,私の受けた第8期(97年8月)は1201名受験しました.試験形式は(1)試験のみの受験と,(2)集中講議付き試験(1日がかり)の他に「指定講座会場(JAGATの指定を受けた講座を受講している方のみ)」での受験形式があります.出題分野は5つのカテゴリーから出され,DTP関連知識・印刷発注知識・印刷工程知識・色・コンピュータについての広い知識が要求されます.各分野で80点(100点満点換算)以上採らないと合格できません.試験の後には課題制作があり,この課題の出来不出来も試験成績に加味され,80点(100点満点換算)以上採らないと合格できません.詳しくはJAGATのWebにも記載されていますので,御覧ください.


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