01年8月に飲んだワイン,ベスト3!

 今月は暑さの中,ベルギーの発泡酒(Imperal Malt)ばかり飲んでいてワインからは遠ざかっていましたが,中旬にやった「飲み頃右岸」では素晴らしい赤に出会うことができました.他のも少数ながら皆美味しく,納得のラインナップです.

第1位:'85 シャトー・ラ・コンセイヤント

産地:ボルドー,ポムロル

飲んだ場所:NAO'S BAR,01.8.19

コメント;これは本当に美味!なんといっても舌触りがなんともシルキー!ビロードとも言うべきタッチで,バランスよく旨い.瓶の内面にビッシリと澱がこべりついて固まっており,適切な熟成を物語る.色調は明るく美しいルビー色.エッジにレンガ色は意外に出ておらず,香りはベリーのジャム,ブルーベリーのコンポート,プラム,フルーツケーキ,わずかのドライフルーツなど果実香が素晴らしい.動物香は少ない.味は果実味が十分に濃いが,緻密で柔らかいタンニンが素晴らしく,酸とのバランスも絶妙だ.アフターにヴァニリンオークが快く,ポムロルの鉄臭さはない.本当に美味なる1本!今,まさに飲み頃.

第2位:'85 シャトー・レヴァンジル

産地:ボルドー,ポムロル

飲んだ場所:NAO'S BAR,01.8.19

コメント;少々枯葉系の香りが出て来ており,熟成が進んでいることを示している(パーカーのコメントとは異なる).色もやや明るく,美しいルビーガーネットで,コンセイヤントよりはやや濃い.香りはメルローの濃さにやや複雑な香りが混じり,プラムのジャム,ベリーのシロップ煮,乳酸香,ヴァニリンオークなどが主体で,紅茶の葉やローストビーフの香りが少々.味は果実味がよく凝縮し,タンニンは多いが緻密.酸も適切でアフターも長く,まだこの先飲み頃は続くであろう.コンセイヤントとの差はわずかだが,エレガントさで負けるか?

第3位:'97 シャサーニュ・モンラッシェ,レ・シュヌヴォット,Domaine Michel Niellon

産地:ブルゴーニュ

飲んだ場所:自宅,01.8.7

コメント;さすがNiellon!外観は濃い黄金色で同じヴィンテージの中では熟成が進んでいる方ではないか?酒石酸の結晶も多く出ていて,適切な熟成を示していた.香りはよく熟したシャルドネの香りで,洋梨のコンポートや黄りんごの蜜,パイナップルや乳酸など.開栓直後は少々硫黄臭さやミネラル香が出ていたが,徐々に消えていった.味は本人曰く「酸がゆるいヴィンテージ(01年2月訪問時)」とは言うものの,酸はしっかりしており,果実のコクとのバランスも良く,アフターに少しの苦味とミネラル香が残るところがシャサーニュだろうか?スズキのパイ包みと合わせたが,絶妙だった.


01年8月に飲んだワイン13本(種)

年,短評(値段vs内容);◎素晴しい ◯なかなか △いまいち ×ひどい,もうごめん

○98 ピノ・ノワール,コート・デュ・ジュラ,Henri Maire
○NV ローノワP&F(シャンパーニュ)
◎97 シャサーニュ・モンラッシェ,レ・シュヌヴォット,Michel Niellon
○NV カステルブランチ,Brut Zero(カヴァ)
◎96 ヴォーヌ・ロマネ,クロ・デ・レア,Michel Gros
○99 アプルモンVV(白),ヴァン・ド・サヴォア,Perrier P&F…主品種はジャケール,ソーヴィニョンブランに似る
◎86 ヴュー・シャトー・セルタン
○97 ボー・ソレユ(ポムロル)
◎85 シャトー・レヴァンジル
◎85 シャトー・ラ・コンセイヤント
○99 リースリング,Gustav Lorentz(アルザス)
△NV シャトー・ド・クランス(シャンパーニュ)
◎99 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ,Daniel Rion

01のインデックスに戻る